なぜ私たちは、人生の3分の1も眠るのか

成功には避けて通れない、「睡眠」の役割を3分で理解!

睡眠の役割1
脳と体に「休息」を与える

人間の体では意志とは関係なく、常に交感神経と副交感神経が働いています。交感神経は活動モードの時に、副交感神経はリラックスモードの時に優位になります。どちらも大切ですが、ビジネスパーソンの悩みは、多忙なあまり交感神経優位の状態が多いことです。そんな忙しくて睡眠時間があまり確保できない方も、夜になったらスムーズに副交感神経優位の状態に移行できれば、良質な睡眠をとることができるようになります。つまり、脳と体をしっかり休ませ、日中のパフォーマンスを上げることが可能です。

睡眠の役割2
「記憶」を整理して定着させる

さまざまな研究で、学習後に睡眠をとることで記憶の定着が進むという知見が発表されています。これは、入眠直後に最も睡眠が深くなりますが、その際に海馬から大脳皮質に情報が移動し、記憶が保存されるためです。また、記憶の定着だけでなく、嫌なことや不安なことを忘れられるといった効果もあります。

睡眠の役割3
「ホルモンバランス」を調整する

睡眠時に多く働くホルモンは、生活習慣病と密接な関わりがあります。これより睡眠の質が改善されれば、生活習慣病の予防にもつながると言われています。例えば、ホルモンがしっかり働くことで「レプチン」と呼ばれるホルモンが増加するため、食欲の抑制につながります。また、細胞を生まれ変わらせ、身体機能を活性化させる「アミノ酸」の分泌も良くなります。
なかでも、成長ホルモンがしっかり分泌されることで、筋肉や骨が強くなり、代謝が正常化されます。また、皮膚の保水量の向上も期待できます。

睡眠の役割4
「免疫力」を上げて病気を遠ざける

睡眠が不適切になると、ホルモンバランスが崩れ免疫の働きがおかしくなります。これは、風邪やインフルエンザ、癌などの免疫に関係する病気になるリスクを高めます。実際、インフルエンザの予防接種でワクチンを体内に取り入れても、睡眠が取れていないと免疫が確立せず、予防接種の効果が弱くなるといった報告もあるくらいです。
また、リウマチなどの自己免疫疾患やアレルギーは、免疫機構とも大きく関わっています。これより、睡眠不足により免疫がしっかり働いねいないと、アレルギー悪化のリスクも高まります。病気を遠ざけるためには、良質な睡眠は欠かせない存在となるのです。

睡眠の役割5
「脳の老廃物」を除去する

日中活動していると、私たちの脳には老廃物がどんどん溜まっていきます。
脳は頭蓋骨の中で「脳脊髄液」と呼ばれる液体の中にぷかぷか浮いており、この液は24時間で少しずつ入れ替わっていますが、特に睡眠時に多く入れ替わります。この新しい脳脊髄液と古いものが排出される時に、脳の老廃物も一緒に除去されるというデータがあります。
もし、睡眠がしっかり取れずに脳の老廃物が溜まっていくと、アルツハイマーなどの疾患のリスクが高まってしまします。また、長期的な脳のダメージにもつながります。
これより、睡眠をしっかりとって、脳の老廃物を洗い流すことが重要になります。


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